目 次

1. プロフィール

2. 研究周辺の話

3. 研究業績

4. 連絡先

5. リンク集

6. 研究室HPへ

7. 生物学コースHPへ

 

 

 

 

 

 

 

 

1. プロフィール

都野展子 
自己紹介 運がよいだけで生きてきた。
好きな虫:キノコショウジョウバエ と ガンビエハマダラカ
好きなこと:よくわからなかった現象の意味がわかる瞬間と岩登り
出身:京都大学農学研究科農林生物専攻 昆虫学教室

2.研究周辺の話
生物が特に好きなわけではない中、キノコにはいつも惹きつけられるものを感じていた。大学生になり学部のときは、山に登りキノコを採集した。あるときキノコの胞子散布期に群飛するハエや小型ビートル類を見て、キノコに惹かれるのは自分だけではなく、むしろキノコが呼んでいるのは昆虫なのかもしれないと思った。キノコについての基礎知識は当時京都大学教養部にいらした相良直彦先生の生物学の講義を通して学んだ。農林生物学科への入学も私の入学前年に相良先生がキノコの探検という美しい絵本を出版されていたことによる(相良先生も農林生物学科出身)。その後も同じく農林生物学科出身で滋賀大教育学部に勤務されていた横山和正先生が京大理学部植物園に時おりキノコの採集に見えられる時をつかまえて、わからないキノコを教えてもらった。相良先生は決してキノコの名前を教えてくれなかった、わからん、の一言である。
4年生の研究室配属時、遺伝か応用植物を考えていた。農林生物学科の遺伝学講座は、日本人が提出した生物学分野の貢献として最も偉大な中立説を生み、木原均・木村 資生・根井正利らを生んだ教室であることなども、私は知らなかったため、遺伝に入らなくてよかったと思うが、一番興味があったのは遺伝であり、しかし研究材料はキノコにしたかったため、キノコを研究対象としていたのは応用植物学講座であった。昆虫学講座に進む気はなかったので、実習もほとんど参加していなかったが、3年生の最後になって、、しかしキノコに来ている昆虫が私はわからない、人に聞いたほうが早いや、それなら、まわりに詳しいひとがたくさんいる昆虫学教室がよかろう、と思い、昆虫学教室を選んだ。
昆虫学教室の中では、昆虫とともに育ち、昆虫とともに歩んできたような昆虫少年と、そのまま長じた昆虫おじさんが多く、ハナアブをハチと分別できない私は、相手にされなかったし、キノコ食昆虫とキノコの相互作用を研究したいという自分を指導してくださる教員はいなかった。研究は自分がするものであるのが当時の主流であったため、気にしてはいなかったが、周りの人々はこぞって植食性昆虫・訪花昆虫を研究していたため、菌食昆虫を研究している方に邂逅すると大変嬉しかった。
キノコは菌類の形成する花とも果実ともいえるステージにあたり、それまで栄養基質のなかで生活していた菌類が、生活空間を変えて、他生物、ことに、機動性の高い動物と遭遇する機会が高く、相互作用が生まれないはずはないと常に考えていたが、具体的な研究手法となると、博物学的知識も関心も薄い自分には思い浮かばないのであった。しかしキノコにくる昆虫の中には胞子ばかり食べているものがいることに、種を同定するための検鏡作業を続けていると気がつくようになった。昆虫について何の知識もなかった素人が、双翅目・鞘翅目・膜翅目その他カメムシ、レピ、チャタテムシ目など、キノコにくる昆虫ぜんぶ同定しようとしていたから、1個体を横から斜めからみて1週間かけても、科さえわからなかった。修士論文を提出しないとならない年は9月からは毎日16時間検鏡し3か月くらい経過すると、顕微鏡から目を上げると周りがよく見えなくなっていき、修士論文提出1週間前には左目が見えなくなった。修士論文は教室の昆虫少年の方々が手伝ってくれ、文章は、私が口述し同級生の永光輝義君がワープロに入力してくれた。眼科に行って目に注射してもらい、失明するところだったわよ、こういう状態になるまでに、すごい頭痛があったはずだといわれたが、失明せずに済み、博士課程に進学することができた。


博士号をとり、長崎の熱帯医学研究所の助手として就職した。そこでは熱帯に多い感染症を媒介する蚊のベクターとしての生態に注目する研究をすることになった。熱帯医学研究所では、チームで仕事をしたり、ないものはないのだから、あるものといる人、与えられた状況下でいかに使えるデータを取ってくるか、といった、自分にまったくなかったものや、自分にもともと備わっていた能力に磨きをかけてもらう、経験を積むことができた。研究所で9年、非常に楽しい、研究生活を送らせていただいたあと、2007年から金沢大学の現在の職に就いた。私は何を研究対象にするかはさほど気にしない。どこにでも見かける生物でもいったん調べだせば、賛美すべきシステムのもとに生きていることがわかってくると思う。真剣に調べなければ、または運がよくないと、みえてこないかもしれないが。

 

4. 研究業績:別ページ参照

5. 連絡先 
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